営業動画の制作費用相場はいくら?実績に基づく効果、制作期間、大手企業の成功事例、失敗しないための選び方まで完全解説。企業向け営業動画制作の全知識をまとめました。
みなさんは営業動画の制作を検討しているものの、「実際に効果があるのか」「制作費はいくらかかるのか」「どのくらいの期間が必要なのか」といった疑問をお持ちではありませんか?特にBtoB企業の場合、営業資料やプレゼンテーション資料としての動画の価値は理解していても、実装に踏み切れないという企業担当者は少なくありません。
本記事では、営業動画の制作相場から実際の成功事例、失敗しない選び方まで、企業向け動画制作を検討する際に必要な情報をすべてまとめました。複雑な営業プロセスをシンプルに見せ、購買決定を加速させる営業動画について、実務的な視点から解説します。この記事を読み終わるころには、みなさんの企業で営業動画を導入すべきかどうかの判断がつき、もし導入する場合のおおよその費用感や制作スケジュールが見えるようになります。
営業動画とは|定義と効果の根拠
目次
営業動画とは、企業のサービスや製品の特徴、利用シーン、導入後の成果などを映像で説明し、営業プロセスの効率化と顧客の購買決定を促進する動画のことです。テキストやスライド資料だけでは伝わりにくい複雑な商品・サービスを、ビジュアルと音声で直感的に理解させることができます。
営業動画が有効な理由
営業動画の効果は、複数の業界調査で実証されています。HubSpot State of Video Marketing Report(2023)によると、動画を視聴した見込み客のうち、約89%が商品・サービスについてより詳しく知ろうと思い、85%以上が購買意欲が高まったと報告しています。また、Wyzowlの動画マーケティング統計(2026)でも、85%の人が動画視聴をきっかけに商品・サービスの購入を決意したという調査結果が報告されています。
営業動画が有効な理由は、視聴者の心理にあります。テキストや静止画だけの説明より、動画で「製品の使用シーン」「導入企業の成功事例」「製品の質感や動き」を見ることで、購買検討者は「自社で使ったらどうなるか」をより具体的にイメージできるようになるのです。結果として、営業初回接触から購買決定までのプロセスが加速します。
営業動画の種類別|制作相場を徹底比較
営業動画の制作費用は、動画の種類、尺(長さ)、表現方法によって大きく異なります。企業の予算や目的に合わせて、どのタイプの営業動画が最適かを判断することが重要です。
以下の相場は、日本の動画制作会社に企画から納品まで一括依頼した場合の実績に基づいています。フリーランスへの依頼や既存素材活用で費用を抑えることは可能ですが、営業効果を重視する場合は、以下の相場帯で見積もることをお勧めします。
1. 短尺営業動画(30秒~1分)
費用相場:50,000円~100,000円
内訳の目安:
- 企画・構成:10,000~20,000円
- 撮影・ナレーション:20,000~40,000円
- 編集・効果音:20,000~40,000円
短尺営業動画は、SNS広告やメール、Webサイトのバナー領域に埋め込むタイプの営業動画です。商品の主要な機能や利点を、限られた時間でコンパクトに説明します。
制作期間:2週間~3週間
最適な用途:
- メール営業の冒頭に埋め込む
- LinkedIn、Twitterなどの企業SNSへの投稿
- Webサイトのファーストビューに配置
- リターゲティング広告
事例:MonotaROの商品使い方動画(30秒程度)。テープカッターやストレッチフィルムスタンドの使用方法を短尺で示すことで、購入後の顧客が「使い方が分からない」という課題を動画で解決。カスタマーサポートの問い合わせ削減に寄与しています。
2. サービス紹介・比較動画(3分~5分)
費用相場:300,000円~800,000円
制作費の内訳:
- 企画・構成:50,000~100,000円
- 撮影(スタジオまたはロケ):150,000~300,000円
- アニメーション・グラフィックス:100,000~200,000円
- 編集・カラーグレーディング:100,000~200,000円
複雑なサービスの特徴や競合との違いを、詳しく説明する営業動画です。企業向けサービス説明会やWebセミナーの冒頭で活用されることが多いです。
制作期間:4週間~6週間
最適な用途:
- Webサイトのサービス紹介ページ
- 営業資料の代わりとなるメイン動画
- YouTube企業チャンネルでの配信
- 採用説明会での企業紹介
事例:MonotaROのエンタープライズモノタロウ向けサービス紹介動画では、「購買DX」という企業担当者にとって理解が難しい概念を、図解とナレーション、実例を通じて説明しています。これにより、営業初回打ち合わせ前に見込み客が基礎知識を習得でき、初回商談がより深い内容に進むという効果が報告されています。
3. 企業ブランド・導入事例動画(5分~10分)
費用相場:800,000円~2,000,000円以上
制作費の内訳:
- 企画・構成:100,000~200,000円
- ロケ撮影(複数日):300,000~600,000円
- インタビュー撮影・編集:200,000~400,000円
- カラーグレーディング・効果音制作:200,000~400,000円
企業理念、現場の働き方、導入企業の成功事例などを映像で語る、ブランド構築を目的とした営業動画です。採用動画としても活用できます。
制作期間:8週間~12週間
最適な用途:
- 企業Webサイトのトップページ
- 営業提案の最初の信頼構築フェーズ
- 新規営業リストへのリーチ
- 採用ブランディング
事例:MonotaROのテレビCM「モっと!現場の味方」(全3篇、2026年2月8日から全国放映開始)。建設現場、製造業、事務部門という異なるシーンで「モノタロウがいかに現場を支えているか」をストーリー仕立てで表現。ブランド認知度の向上を目的とした戦略的な投資です。
4. オンボーディング・導入後説明動画(3分~7分)
費用相場:200,000円~600,000円
制作費の内訳:
- 企画・構成:30,000~50,000円
- 撮影・画面キャプチャ:80,000~150,000円
- 編集・効果音:90,000~200,000円
購入・導入後のユーザーに向けて、製品の使い方や活用方法を説明する営業動画です。営業後のカスタマーサクセスに直結します。
制作期間:3週間~5週間
最適な用途:
- 導入企業へのサポート資料
- Webサイトのヘルプセンター
- オンボーディングメール
- 内部研修用途
事例:MonotaROは、テープカッター、緩衝材ロールスタンド、真空パック器など、複数の商品について「使い方動画」をWebサイトに埋め込んでいます。これにより、購入後に「使い方が分からない」という顧客の課題を動画で先読みして解決。カスタマーサポートの負担が減り、営業チームがより高度な顧客対応に時間を割けるようになります。
営業動画の制作期間|各フェーズの目安
営業動画の制作は、単なる撮影・編集だけではありません。企画から納品までの全体スケジュールを理解しておくことが、実際の導入計画を立てるうえで重要です。
| フェーズ | 期間 | 内容 |
|---|---|---|
| 1. ヒアリング・企画 | 1~2週間 | 営業課題の整理、ターゲット定義、動画の目的言語化 |
| 2. 構成・台本作成 | 1~2週間 | シナリオ作成、構成案作成、クライアント承認 |
| 3. 撮影準備 | 1~2週間 | 撮影スケジュール調整、ロケ地確認、出演者手配 |
| 4. 撮影・収録 | 1~2週間 | スタジオ撮影またはロケ撮影、ナレーション収録 |
| 5. 編集・調整 | 2~3週間 | 動画編集、カラーグレーディング、アニメーション制作 |
| 6. クライアント確認・修正 | 1~2週間 | 1次確認、修正対応、最終承認 |
| 7. 納品 | 数日 | ファイル形式の最適化、各種フォーマットでの納品 |
合計:9週間~15週間(2~4ヶ月程度)
営業動画の成功事例|業界別の効果実績
事例1:MonotaRO(業界:Eコマース・調達)
課題:2,800万点超の商品数を抱えながら、顧客が「何を探すべきか分からない」という購買プロセスの複雑性を解決したい。また、購入後に「使い方が分からない」という問い合わせが多発。
施策:
- 商品使用方法動画(短尺:30秒~1分)をWebサイトの各商品ページに埋め込み
- エンタープライズモノタロウ向けサービス紹介動画(ウェビナーオンデマンド形式)をWebサイトで配信
- ブランドCM(TVCM全3篇+ラジオCM毎日放映)で「モっと!現場の味方」というキーワードを浸透させ
成果(確認済みの効果):
- 商品ページ内の動画埋め込みにより、購入後の顧客が「使い方が分からない」という課題を自己解決。カスタマーサポート部門への問い合わせ削減に寄与
- エンタープライズ向けサービス紹介動画により、営業が初回打ち合わせ前に見込み客に基礎知識を習得させることが可能に。初回商談がより深い内容に進展
- TVCM&ラジオ戦略により、全国の現場で「困ったときはモノタロウ」というブランド認知が確立。新規顧客の購買検討初期段階での認知度向上
事例2:採用動画の成功パターン(一般的なBtoB企業の事例)
課題:採用説明会で企業理念や現場の働き方を説明しても、応募者が具体的なイメージを持てず、応募質が低い。
施策:
- 現場の1日を密着撮影した採用動画(5分)をWebサイト、Wantedly、LinkedInに配置
- 社員インタビュー動画(3分×3人)で等身大の働き方を表現
- YouTubeチャンネルで、企業紹介動画を毎月1本配信
成果:
- 説明会の応募者数は変わらなくても、「本気度の高い応募者」の比率が向上
- 採用説明会での説明時間が短縮され、学生との対話時間が増加
- 内定辞退率が低下(採用前に動画で現場を見ているため、入社後のギャップが少ない)
営業動画で失敗する3つの理由と対策
失敗1:「誰に向けた動画か」が不明確
原因:企業側の「とにかく動画を作りたい」という思いが先行し、ターゲット層の設定をせずに制作を進める。
結果:営業力がある層にも、初心者層にも刺さらない、中途半端な動画が完成。視聴率が低く、営業効果が出ない。
対策:
- 制作前のヒアリングで「この動画を見た人が何をするのか」を言語化する
- 「経営層」「現場リーダー」「初めてのユーザー」など、複数ターゲットを想定する場合は、別の動画を制作する
- ターゲットが決まったら、その層が「何に困っているのか」「どんな情報が必要か」を逆算して構成を作る
失敗2:「複雑な内容を詰め込みすぎ」
原因:営業資料をそのまま動画に落とし込もうとする。結果、説明が冗長になり、視聴者が離脱する。
結果:3分で説明すべき内容を10分かけてしまい、視聴完了率が30%以下に。
対策:
- 「何を削ぎ落とすか」を重視する。動画では「最も伝えたい1つのメッセージ」に絞る
- 複数のメッセージが必要な場合は、1分の短尺動画を複数本制作する(シリーズ化)
- テキストは最小限。映像と音声で「見て・聞いて」理解できる構成にする
失敗3:「営業プロセスのどこで使うか」が決まっていない
原因:「営業動画があれば売上が上がる」という漠然とした期待で制作。制作後、「実際にどこで配信するのか」「誰に見せるのか」が曖昧なままになる。
結果:せっかく作った動画が死蔵される。営業チームが使い方を知らず、活用されない。
対策:
- 制作前に「初回営業メール」「営業資料の代わり」「提案資料の冒頭」など、具体的な使用シーンを定義する
- 動画の配信先を決める(YouTube、Webサイト、メール、SNS、営業資料など)
- 営業チームへの使用マニュアルを同時に制作する
営業動画制作の選び方|発注時のチェックリスト
営業動画の制作を外注する場合、制作会社選びは非常に重要です。以下のチェックリストを参考に、見積もり比較と会社選定を進めることをお勧めします。
企画力を見極めるポイント
- 初回ヒアリングで、営業課題や目的をしっかり聞いてくれるか
- 「誰に、何を変えてもらうのか」を言語化するプロセスが含まれているか
- ターゲット層の定義について、具体的な質問をしてくれるか
- 「動画を作った後、どこで配信するのか」を一緒に考えてくれるか
制作実績を見極めるポイント
- BtoB企業(特に営業動画)の制作実績は十分か
- ポートフォリオ内に、営業効果が出ている動画が含まれているか
- 複数業界での実績があるか(同業界だけでは応用力に不安)
- 短尺動画~長尺動画まで、幅広い対応ができるか
実装力を見極めるポイント
- 営業プロセスへの理解があるか
- 「視聴完了率」「クリック率」などの数値目標を一緒に設定できるか
- 制作後の効果測定・改善についてサポートしてくれるか
- 修正対応の回数・期間が明確に定められているか
コスト面での確認
- 見積もりの内訳は詳細か(企画、撮影、編集、修正など)
- 予算内で「何ができて、何ができないのか」が明確か
- 追加費用が発生する場合の基準は定められているか
- 複数本制作する場合の割引対応はあるか
よくある質問|営業動画制作について
Q1. 営業動画の制作費用は、本当に50万円~200万円もかかるのか?
A. はい、BtoB企業向けの本格的な営業動画は、この価格帯が相場です。理由は以下の通りです:
- 企画段階:営業課題の整理、ターゲット定義、ストーリー構成に専門知識と時間が必要
- 撮影・収録:スタジオレンタル、機材、プロのカメラマン・オペレーターの人件費
- 編集・加工:アニメーション、カラーグレーディング、効果音などの専門スキル
ただし、「既存素材を活用する」「短尺動画に絞る」などの工夫で、費用を抑えることは可能です。初回相談時に、予算に応じた最適なプランを提案してくれる制作会社を選ぶことが重要です。
Q2. 営業動画の効果が出るまで、どのくらいの期間が必要か?
A. 営業動画の効果測定には、以下の段階があります:
- 短期効果(1~3ヶ月):視聴完了率、クリック率、視聴時間などの動画レベルの指標
- 中期効果(3~6ヶ月):営業初回接触から初回商談化までの期間短縮、提案資料の引き合い数の増加
- 長期効果(6~12ヶ月):受注率向上、顧客生涯価値(LTV)の増加
営業動画は、制作直後から効果が出ることもありますが、営業チームの使用習慣が定着し、ターゲット層への配信が安定するまで、通常3~6ヶ月は見ておくべきです。
Q3. 営業動画は何本必要か?1本では足りないのか?
A. これは営業プロセスの長さによります:
- 営業初期接触~初回商談化:短尺動画1~2本(30秒~1分。メール、SNS用)
- 提案資料の補足:サービス紹介動画1本(3~5分。複雑な内容を説明)
- 信頼構築・ブランド認知:企業ブランド動画1本(5~10分。長期的な効果)
つまり、最低限の営業効果を狙う場合は、短尺動画1本から始めることは可能です。ただし、営業プロセスが長い(複雑なBtoB商材など)場合は、複数の動画を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
MonotaROのように、短尺、サービス紹介、TVCM・ラジオという複数タイプの動画を組み合わせることで、「複数接触点」を作り、ブランド認知と購買意欲を同時に高めることができます。
Q4. 営業動画の効果が出ない場合、どうすればいいか?
A. 以下の確認を順番に進めることをお勧めします:
- 配信戦略の見直し:動画が正しいターゲットに、正しいタイミングで届いているか(メール、SNS、WebサイトなどのMedia選択)
- 視聴完了率の確認:全体の視聴完了率は50%以上か。30%以下の場合は、動画の構成や長さを見直す必要がある
- ターゲット定義の見直し:本当に「今の動画の内容」が、営業ターゲットの課題を解決しているか
- 営業プロセスでの活用法の確認:営業チームが実際に動画をどこで使っているか、使っていないか
営業動画の効果は「制作」で決まるのではなく、「配信」「活用」「改善」のサイクルで初めて出ます。3~6ヶ月単位で、数値を見ながら改善することが重要です。
Q5. 既存の営業資料をそのまま動画にしても大丈夫か?
A. あまりお勧めしません。理由は以下の通りです:
- 営業資料:「説明する」ことが目的。詳細な情報を盛り込む必要がある
- 営業動画:「見て・聞いて」直感的に理解することが目的。シンプルさが命
営業資料をそのまま動画化すると、説明が冗長になり、視聴者が離脱します。制作時の企画段階で、「動画用に情報を再構成」することが重要です。
まとめ|営業動画は「手段」ではなく「営業プロセスの改革」
営業動画の制作を検討する際、多くの企業が「動画さえ作れば営業効率が上がる」と考えがちです。しかし、MonotaROの事例から見えるのは、営業動画の効果は「制作の質」だけでなく、以下の3つの要素で決まるということです:
- 企画力:「誰に、何を変えてもらうのか」を言語化できるか
- 表現力:複雑な内容をシンプルに見せられるか
- 実装力:営業プロセスのどこに、どのタイミングで配置するか
費用相場は、短尺動画なら50万円程度から、企業ブランド動画なら200万円以上まで幅があります。ただし、「安い制作会社を選ぶ」のではなく、「営業課題を理解し、実装までサポートしてくれる制作会社を選ぶ」ことが、最終的には最も低いコストで営業動画の効果を引き出せます。
営業動画は、決して一度の制作で完結するものではなく、配信→効果測定→改善→再配信というサイクルを回すことで、初めてその価値が発揮されるのです。
よくあるご質問への対応|次のステップは?
営業動画の制作を検討されている企業担当者の中には、「うちの営業課題に、本当に営業動画が有効なのか」「具体的にどのタイプの動画を作るべきなのか」といった疑問をお持ちの方も多いと思います。
そうした場合は、まず現状の営業プロセスと課題の整理から始めることをお勧めします。営業資料の在り方、初回営業から商談化までのステップ、顧客の購買決定に至るまでの心理プロセス—こうした要素を整理することで、「営業動画が本当に必要か」「必要であれば、どのタイプの動画を、いつのタイミングで配置すべきか」が明確になります。
営業動画の導入を検討されている企業担当者は、まず一度お気軽にご相談ください。 現在の営業課題や企業規模に合わせて、最適な動画戦略をご提案させていただきます。実際の動画制作までのステップ、概算費用、制作期間など、具体的な内容についても、初回相談で詳しくお話しします。
自社の営業プロセスを映像で改革したい、営業効率を上げたいとお考えでしたら、下記の問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
営業課題の整理、動画の企画提案、概算費用のお見積もりまで、初回相談は完全無料です。制作実績・ポートフォリオも、ご希望に応じてお見せすることができます。営業動画で営業プロセスを変えたい企業担当者は、まずお気軽にご連絡ください。

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