サービス紹介動画を制作したのに、期待していた成果が出ていない——こういった相談を受けることが増えています。動画の再生回数は増えたのに、問い合わせや売上には繋がらない。そんな悩みを抱える企業の多くが、共通した誤りを犯しています。
それは「動画を作ること」に注力して、「その後の設計」を後付けにしているということです。
実は、成果を出すサービス紹介動画事例の多くには、動画制作よりも前に決まっていることがあります。それは「目的」「ターゲット」「配置」「測り方」という4つの要素。これらが明確でなければ、いくら高品質な動画を作っても、ビジネスの成果には繋がりにくいのです。
本記事では、大手企業のサービス紹介動画事例を分析しながら、成功する企業が共通して実践している戦略を解説します。また、自社で動画を作る際に使えるテンプレートや作り方のコツ、よくある質問への答えも掲載しています。
サービス紹介動画事例①:インタラクティブ動画で購買を加速させたケース
目次
ユニクロ「Designers Invitation Project」の仕掛け
ユニクロが2006年に開始した「Designers Invitation Project」は、サービス紹介動画事例として今なお参考になる施策です。このプロジェクトは、著名なデザイナーとのコラボレーションを軸にしており、毎シーズン展開されてきました。
そして2012年の秋冬コレクション展開の際、このプロジェクトに新たな機能が加わりました。それが、動画ショッピングに対応した特設サイトです。モデルが着用している服を見て「いいな」と思った視聴者が、その画像をクリックすると、着用商品がイラストでリンク表示されます。そしてそのまま購買ページに遷移できるという流れ——つまり、インタラクティブ動画の仕掛けが導入されたのです。
通常なら「動画を見る → ウェブサイトに遷移 → 商品を検索 → 購入」という複数ステップを踏む必要があるのに対し、このサービス紹介動画事例では導線が大幅に短縮されました。
この施策が成功した理由は、ユーザーの「気になる瞬間」を逃さないという設計にあります。購買心理において、最も危険な瞬間は「気になったのに、次のアクションが面倒だから後でいいや」と判断されることです。このサービス紹介動画事例はこのポイントを徹底的に排除したのです。
このサービス紹介動画事例から学べる3つの戦略
戦略1:購買導線を3ステップ以内に短縮する
サービス紹介動画事例を見ていると、成果を出している企業ほど、視聴者が「次のアクション」を迷わないように設計しています。Designers Invitation Projectの場合、「クリック → 商品表示 → 購入」の3ステップ。これ以上のステップがあると、ユーザーは離脱してしまいます。
戦略2:スマートフォン最適化は必須
このサービス紹介動画事例が成功できた背景には、スマートフォンの普及期に、タップという直感的な操作を前提に設計されていたからという側面があります。現在、動画の大多数はスマートフォンで視聴されます。PC最適化ではなく、モバイルファースト設計が成功の鍵になります。
戦略3:説明は最小限、選択肢は複数
動画内での商品説明は極力少なく、気になる人だけが詳細を見られるようにしています。これにより、「説明が長くて離脱する」というパターンを避けることができます。
サービス紹介動画事例②:ライブ配信で双方向営業を実現
ユニクロ「LIVE STATION」が年1500万人を集める理由
ユニクロが運営する「LIVE STATION」は、別のサービス紹介動画事例として注目すべき施策です。2022年度(2022年9月〜2023年8月)の視聴者数が約1000万人に達し、その後2024年には約1500万人と大幅に増加しています。
このライブ配信型のサービス紹介動画が人気を集めているのは、単に「商品を紹介している」からではありません。最大の特徴は、配信中に視聴者からのコメント質問にリアルタイムで回答する、双方向のコミュニケーションが成立しているからです。
視聴者が「この商品は洗濯で持ちますか?」「どのサイズがおすすめ?」と質問すると、配信者(販売員)がその場で答える。この過程で、購買心理における「不安」「判断保留」といった障壁が取り除かれます。同時に「生身のスタッフが対応してくれる」という信頼感も生まれやすいのです。
さらに重要なのは、LIVE STATION内で直接購入が完結できるという設計です。アプリを閉じる必要がなく、配信画面のままで商品をカートに入れて購入できます。これは、オンラインながら対面販売の心理的距離を再現した、優れたサービス紹介動画事例と言えます。
リアルタイム配信型のサービス紹介動画の作り方
ライブ配信型のサービス紹介動画事例を自社で実装する際のポイントは以下の通りです。
準備段階での工夫
- 配信する商品を事前に絞り、スタッフが詳細を暗記する
- よくある質問を想定し、回答を用意しておく
- カメラアングルは、視聴者の目に商品が常に入るよう設定
配信中の工夫
- 説明は簡潔に。詳しく知りたい人のための字幕やテロップを用意
- 質問への回答速度を最優先する
- 「この商品、実は〇〇という使い方もできる」といった小ネタを挟む
配信後の計測
- 視聴者数だけでなく、配信中の購入件数、質問の数、視聴者満足度を記録する
- 次回改善すべきポイントをデータから判断する
サービス紹介動画事例③:SNS短尺動画で認知を拡大
#UTPlayYourWorldキャンペーン:185万投稿、3.3億再生の成功事例
2019年にユニクロとTikTokが共同で実施した「#UTPlayYourWorld」キャンペーンは、サービス紹介動画事例としてSNS時代の成功戦略を象徴しています。
キャンペーン期間(6月25日~7月11日)で、以下の結果を記録しました:
- 参加者数:9万5000人以上
- 投稿数:18万5000本以上
- 総再生回数:3億3000万回以上
このキャンペーンが成功した理由は、「企業主導」ではなく「ユーザー生成コンテンツ(UGC)」を軸にしたところにあります。つまり、ユニクロが一方的にサービス紹介動画を配信するのではなく、ユーザーに「自分たちがUT(ユニクロのTシャツ)を使ってどう楽しむか」を表現させたのです。
結果として、多くの投稿が自然とシェアされ、拡散されました。このサービス紹介動画事例から学べるのは、短尺動画であっても「企業側の一方的なメッセージ」よりも「ユーザー参加型」の方が、エンゲージメントが高いということです。
短尺サービス紹介動画のテンプレートとコツ
SNS時代のサービス紹介動画では、冒頭3秒が全てを決めます。以下のテンプレートを参考にしてください。
30秒動画テンプレート
- 0〜3秒:課題提示「〇〇で困ったことありませんか?」
- 3〜15秒:解決方法を視覚的に見せる
- 15〜25秒:メリットを簡潔に説明
- 25〜30秒:CTA(行動喚起)「詳しくはプロフィールのリンクから」
このテンプレートの利点は、「見た人の行動が明確」という点です。最後のCTAで「次に何をするか」を指示しているので、視聴者は迷わずに次のステップに進むことができます。
サービス紹介動画の制作のコツ|成功の3つの条件
コツ①:冒頭3秒で「何の動画か」を決める
すべてのサービス紹介動画事例に共通しているのは、冒頭3秒での情報設計の重要性です。
ユーザーは動画の最初の数秒で「これは自分に関係あるか」を判断します。その瞬間に「あ、これは自分が抱えてた課題だ」と感じさせることができれば、視聴を続けてくれる可能性が高まります。
具体的には
- 「営業資料の作成に時間がかかってませんか?」という課題提示
- または「このツールを使うと営業資料が5分で完成します」というベネフィット提示
どちらか一つを、冒頭3秒に詰め込むことが重要です。
コツ②:配置設計で導線を最適化する
サービス紹介動画事例の成功要因として、「動画の置き場所」「動画の後にどこに遷移させるか」という配置設計が決定的に重要であることが分かります。
例えば、同じ動画でも
- HPのトップページに配置するのか
- メールのリンク先に配置するのか
- SNS広告の先に配置するのか
見る人のコンテキスト(状況)が異なるため、同じ動画では成果が変わるのです。
さらに重要なのが「視聴後の導線」。動画を見た人が「次に何をするか」が明確でないと、興味を持っていても行動に移りません。LIVE STATIONのようにその場で購入できる、または「お問い合わせはこちら」というボタンが目立つ位置にあるなど、アクション設計が成功を左右します。
コツ③:測り方を制作前に決める
ここが最も重要で、多くの企業が見落としているポイントです。サービス紹介動画事例では、必ず「何をもって成功とするか」が最初から決まっています。
避けるべき測定方法:
- 再生回数だけを追う
- 視聴時間だけを確認する
正しい測定方法:
- クリック率(動画内のリンククリック)
- 導線先への遷移率(その後のページへ何人が進んだか)
- 購買完了率または問い合わせ数
- 属性別の視聴維持率(本当のターゲット層が見ているか)
制作前に「この動画で何を達成するのか」「その指標は何か」を決めておくことで、制作後の改善も明確になります。
サービス紹介動画を自社で作る場合|テンプレートと作り方ガイド
Canvaを使ったテンプレート活用法
初期費用を抑えながらサービス紹介動画の制作に取り組みたい企業には、Canvaなどのテンプレートツールの活用がおすすめです。
Canvaはデザイン初心者向けのツールで、動画テンプレートが豊富に用意されています。サービス紹介動画向けのテンプレートの選び方は以下の通りです。
テンプレート選択の3つのポイント
- 業界に合ったデザイン
テンプレートの数が豊富だからこそ、自社のサービスと合うものを選ぶことが重要。例えば、BtoBサービスなら「ビジネス向け」カテゴリーから選ぶ - シンプル設計
テンプレートを使う際の誤りが「装飾しすぎる」ことです。情報を詰め込みすぎると、かえって伝わりにくくなります。シンプルなテンプレートを選び、自社のロゴと色だけを変える程度が目安 - モバイル最適化済み
Canvaのほとんどのテンプレートはスマートフォン表示を想定していますが、制作後に実際にスマートフォンで確認することを忘れずに
Canvaでの作り方の流れ
- テンプレート検索で「動画」「サービス紹介」と入力
- 候補から自社に合うものを選択
- テキスト、画像、ロゴを差し替える
- 音声やBGMを追加(Canvaは無料の音源ライブラリを提供)
- 動画形式でエクスポート
ただし、自社で制作する場合の限界も理解しておくことが大切です。テンプレートはあくまで「簡易的な動画」。より高い成果を期待するなら、導線設計や測定設計を専門的に行う制作会社への依頼を検討する価値があります。
AIツールの活用で効率化する方法
2024年現在、AIを活用したサービス紹介動画の作成ツールも増えています。例えば、スクリプトをAIに書かせ、ナレーションを生成し、映像を自動で組み立てるといったアプローチです。
AIツール活用のメリット
- 制作時間を大幅短縮(1時間程度で簡易版が完成)
- テキストから自動で動画構成を提案してくれるものもある
- 複数バージョンを短期間で試作できる
AIツール活用の注意点
- 生成された動画はあくまで「たたき台」。配置設計や測定設計の質は人間が判断する必要がある
- ブランドイメージとのズレが生じやすいため、事前チェックが重要
- 業界によっては、AIの自動生成では対応できない複雑な説明も存在
サービス紹介動画制作のよくある質問(Q&A)
Q1. サービス紹介動画の最適な長さは?
A: 配置先によって異なります。
- SNSフィード(TikTok、Instagram Reels):15〜30秒
スクロール中に目に止まることが前提なので、短さが重要 - YouTube、HP内の埋め込み:1〜2分
ある程度の時間があると、より詳しい説明ができます - ライブ配信:時間制限なし
ただし「1セグメント5〜10分」で区切り、視聴者の集中力を維持する
重要なのは、複数の長さのバージョンを用意することです。同じ動画を15秒版・30秒版・2分版と複数作成することで、異なるプラットフォームでの活用が可能になります。
Q2. 制作費用と期間の目安は?
A: 動画の複雑さと制作方法によって大きく異なります。
| 制作方法 | 費用目安 | 期間目安 |
|---|---|---|
| Canvaなど自社制作 | ほぼ0円(サブスク料金のみ) | 数時間〜1日 |
| AIツール活用 | 0〜数千円 | 数時間 |
| フリーランス動画編集者 | 5〜20万円 | 1〜2週間 |
| 小規模制作会社 | 20〜50万円 | 2〜3週間 |
| 大手制作会社(企画・撮影・編集) | 50万円〜 | 3週間以上 |
費用に含まれるもの
- シンプルな編集のみ:20〜30万円程度
- 配置設計・測定設計を含む:50万円以上
- インタラクティブ動画やライブ配信の技術実装を含む:100万円以上
Q3. 効果の測定方法は?
A: 前述した「3つの条件」を参考に、以下を最低限測定してください。
- クリック率:動画内のリンクをクリックした人数 ÷ 動画視聴数
- 導線先への遷移率:クリック後、実際に問い合わせページに到達した割合
- 視聴維持率:最後まで動画を見た人の割合
これらは Google Analytics や YouTube Studio、各SNSのアナリティクスで確認できます。
Q4. 企業紹介動画と何が違う?
A: 大きな違いは「目的」にあります。
- 企業紹介動画:企業の理念、歴史、社員紹介など、企業そのものを知ってもらう目的
- サービス紹介動画:具体的なサービス・商品の機能、メリット、使い方を理解してもらい、購買や問い合わせに繋げる目的
サービス紹介動画事例は、より「ビジネス成果に直結」する動画ということができます。
Q5. 制作依頼時に決めておくべきことは?
A: 以下の5つを制作会社に依頼する前に、必ず社内で決めておきましょう。
- 目的:購買か、問い合わせか、認知拡大か
- ターゲット層:年代、職種、悩み・課題まで具体化
- 配置先:SNS、HP、メール、どこで使うのか
- 成功指標:何をもって成功とするか、数値化する
- 予算と期間:制作会社の提案の基準になる
これらが曖昧なまま依頼すると、完成後に「思っていたのと違う」という齟齬が生じやすくなります。
動画制作会社に依頼する際の注意点
サービス紹介動画事例を参考に自社でも動画制作を検討する際、制作会社に依頼する場合の注意点を3つお伝えします。
注意点1:「作るプロセス」より「設計フェーズ」を重視する会社を選ぶ
動画制作会社の中には、撮影・編集の技術は高いけれど、事前の配置設計や測定設計を軽視するところもあります。本来は、撮影が始まる前に「何をどこに配置するのか」「その後どう測定するのか」が決まっているはずです。
注意点2:複数の動画バージョン制作に対応できるか確認する
サービス紹介動画事例から学べるのは、「1本作って終わり」ではないということです。SNS用に15秒版、HP用に2分版、という具合に、複数のバージョンが必要になります。制作会社が「複数バージョン対応」を想定して企画できるか、事前に確認しましょう。
注意点3:効果測定のサポート体制を確認する
動画制作後、「再生回数は出たけど、その先どうするの?」と判断に迷う企業も多いです。良い制作会社なら、制作後のデータ分析や改善提案もサポート範囲に含めています。
まとめ:サービス紹介動画事例から見える「設計の力」
ユニクロなど大手企業のサービス紹介動画事例から見えてくるのは、「高い技術や大きな予算だからこそ成功する」のではなく、「目的・ターゲット・配置・測定という4つの要素が最初から明確だからこそ成功する」ということです。
これは、中小企業でも十分に実践できます。むしろ、限られた予算だからこそ、この4つの設計にこだわるべきなのです。
自社でサービス紹介動画を制作する場合も、制作会社に依頼する場合も、まずは「何のために、誰に、どうやって見せて、どう測るのか」を言語化することから始めてください。そこが決まれば、動画制作は自ずと方向性が定まり、成果に繋がる可能性が飛躍的に高まります。
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サービス紹介動画の制作について、「どんな形式が自社に合うのか」「どこから始めるべきか」という相談は、いつでもお気軽にどうぞ。
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